
朝の勤行は、妙法の功徳に浴した有意義な一日を過ごすことができるよう念じて行います。夕方の勤行は、御本尊の加護により、一日を終えたことへの感謝の心をもって行います。
勤行は、信仰するうえで重要な修行ですから、姿勢を正し、敬虔な気持ちで臨みます。
勤行の際には、数珠を手にかけ、経本を見て一字一句正確に読みます。また、自分勝手なアクセントをつけて読経・唱題したり、むやみに数珠を揉んだりしないように気をつけます。
唱題は、胸の前で自然な形で合掌し、できるだけ御本尊の「妙」の文字を拝して行います。勤行の時の唱題は、回数や時間にきまりはありませんが、心ゆくまで行いたいものです。
また、勤行の時以外に、折伏や諸願の成就などの目標を持って「唱題行」を行うこともあります。
日寛上人は、唱題を重ねる意義について、 「一遍二遍、南無妙法蓮華経と唱えるだけでは、仏になるようには思えないだろうが、一滴の水が集まって海となり、一歩一歩の積み重ねが千里の道を行くように、日々の唱題の積み重ねが大切である」(意訳・寿量品談義)と仰せです。私たちは、常に唱題を心がけていきましょう。
正しい勤行の仕方を身につけるためには、寺院の勤行に参加したり、同信の人といっしょに行うとよいでしょう。